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DNA生合成と葉酸とはどのような関係がある?

葉酸が妊娠初期の1ヶ月から3ヶ月には特に欠かせないとされるのは、この時期に胎芽から胎児へ成長するからです。
胎児になるためには、心臓、脳、神経、脊髄という重要な部分が形成されますが、葉酸は細胞分裂を活性化させる以外にも、DNAの合成に大きく関わっているからです。
ちなみにDNA合成というのは、細胞核の増殖のことです。

妊娠初期に葉酸が不足してしまうと、胎児の先天性奇形や異常、神経障害のリスクが高まる事も確認されています。
妊娠初期にきちんと葉酸を摂取している人と、摂取していない人では、胎児に何らかの障害や奇形が出るリスクは70パーセント軽減できるとわかっていれば、重要性もわかると思います。
妊婦以外にも病気のリスクを高める事があります。

血液中のホモシステインは、年齢とともに酸化しやすく、悪玉コレステロールを増やして動脈硬化のリスクを高めます。
葉酸はホモシステインの代謝という重要な役目があるので、正常に代謝できていれば、悪玉コレステロールも増えずに動脈硬化も予防できます。
正常なDNA結合にも関わっていますから、不足すると正常なDNA合成ができなくなり、がんのリスクを高めるとも考えられています。

成人になってからも葉酸は重要な役目を担っていますが、人としての形や基礎を作る時はもっと重要です。
不足する事で細胞分裂やDNA生合成がうまくいかなければ、神経障害のリスクを高める事も確認されていますから、妊婦は妊娠する前の妊活を始める前から積極的に取り入れる事が大切です。

幸いにも食事から摂取できますし、足りない分はサプリメントもありますので、それほど難しい事ではありません。
妊活に取り入れる場合は、女性だけでなく男性も取り入れる事でメリットは増えます。
葉酸に加えて、下記のような男女ともにおすすめの成分が配合されているものを選んでみて下さい。
女性:鉄(貧血予防のため)、カルシウム(胎児の骨格形成のため)
男性:亜鉛(精力増強のため)オメガ3脂肪酸・DHA(精子無力症になりにくくするため)
男女共通:マカ(血流を良くするため)

DNA合成と考えると難しく感じますが、要は人の細胞を作るのに欠かせない物であるという事です。